2017-02-01から1ヶ月間の記事一覧

後世に伝え残したい記憶〜プロ野球、新井宏昌

新井宏昌。PL学園―法政大学と高校―大学で野球の一流どころを経緯して、昭和50年ドラフト2位で南海ホークスに入団。 当時の南海ホークス選手兼任監督てある、野村克也かそのセンスに目をつけての入団であった。

後世に伝え残したい記憶〜プロ野球、南海ホークス・藤原満

一軍出場当初は遊撃手であったが、富田勝の移籍に伴い三塁手へコンバートされる。 野村監督発案のつちのこバットと呼ばれる太いバットを使用して、ゴロやライナーで野手の間を抜くバッティングを会得、現在も俊足の打者がこれを採り入れており、この打法の先…

後世に伝え残したい記憶〜プロ野球、南海ホークス・藤原満

南海ホークスで内野手として活躍した藤原満は、いわゆる花の44年組である。 プロ野球ドラフト史上、最高の大豊作と言われた昭和43年秋に行われたドラフト会議で指名され、昭和44年に入団1年目を迎えた選手の中に藤原満もいた。 近大で有藤通世と三遊間コン…

後世に伝え残したい記憶〜あぶさん

南海ホークスが福岡ダイエーホークスに変わり2年目。 ホークスは野村監督退任後、12年連続Bクラスが続いていたが、戦後初めてホークスOBではない田淵幸一が監督に就任した。 福岡ダイエーホークス第2代監督・田淵幸一は、メンバー表を眺めながら真顔で…

後世に伝え残したい記憶〜あぶさん

野村克也選手兼任監督の退任後、やがてホークスは長い低迷期を向かえることとなった。 大阪・難波球場を本拠地として、黄金時代を築いた南海ホークスは、福岡を本拠地とする福岡ダイエーホークスへと変わって行くことになった。 福岡ダイエーホークスは、の…

後世に伝え残したい記憶〜あぶさん

景浦安武のあぶさんが南海ホークスへ入団した頃の監督(兼選手=四番・捕手)は、野村克也であった。 作者の水島新司が元々、南海ホークスと阪神タイガースが贔屓で、特に阪神では田淵幸一のファンであった。 阪神・南海両球団に『あぶさん』連載、景浦安武入…

後世に伝え残したい記憶〜あぶさん

1打席3ホーマー 景浦安武ことあぶさんは、大虎近くのアパートに一人暮らしであった。 隣の部屋には、母と二人で住む小学生のカコちゃんがいる。 小学生のカコちゃんのお母さんは、仕事で帰りが遅い。 学校が終わり家へ帰っても、カコちゃんは一人である。 …

後世に伝え残したい記憶〜あぶさん

作者の水島新司は、元々南海ホークス・阪神タイガースのファンであったため、当時の南海ホークス監督(選手兼任)・野村克也に『あぶさん』の入団を打診。 景浦安武の南海ホークス、入団が決まった。 物語は、現実のプロ野球と同時進行で進んで行く。 長打力は…

後世に伝え残したい記憶〜あぶさん

『あぶさん』には、実在の人物・プロ野球関係者が多数登場する。 当時の南海ホークス・野村克也選手兼任監督は、初期の頃特に、また全編を通して登場頻度が高い。 野球部の高校時代、超特大のサヨナラホームランを打ちながらベース一周中に飲酒がばれ、甲子…

後世に伝え残したい記憶〜あぶさん

昭和48年、雑誌『ビッグコミックオリジナル』に水島新司作 【あぶさん】 の連載が始まった。 景浦安武。 通称・あぶさん。 ドラフト外で南海ホークスへ入団。 当初は代打屋。 続

後世に伝え残したい記憶〜大相撲、豊山広光

豊山広光の脚を高々と上げる四股は、美しかった。 元大関の初代貴ノ花や元横綱・千代の富士と並ぶ見事な四股であった。 これだけを見ると足腰は悪くなさそうな感を受けるが、相撲ぶりは肩に力が入り過ぎて下半身の粘りを欠くことが多かった。 前述のように、…

後世に伝え残したい記憶〜大相撲、豊山広光

豊山広光は、最高位が小結であったが対輪島戦における対戦成績は8勝13敗(うち金星4個)と健闘している。 輪島からみれば、最大の苦手の相手であった。 豊山は上位力士にはなかなか通じず、対北の湖戦は十両時代に2回勝っただけで幕内での対戦は21連敗と…

後世に伝え残したい記憶〜大相撲、豊山広光

しかし関脇には上がれず、小結止まりで翌場所を迎えることとなる。 このあたりで定着できれば、豊山の土俵人生も変わったものになっていたはずだが、このくらいが壁なのだろうか。 時代は輪湖時代からやがて、北の湖時代へ――という頃であった。 対輪島戦は、…

後世に伝え残したい記憶〜大相撲、豊山広光

昭和47年秋場所。 小結・豊山として新三役。 ライバル・輪島は、関脇。 生涯において、豊山と輪島の番付が最も接近した場所である。 輪島の初土俵から、1場所遅れで入門した学生時代のライバル・豊山であるが、番付で輪島の上に立つことは遂になかった。 し…

後世に伝え残したい記憶〜大相撲、豊山広光

1場所で幕内へ返り咲いた長浜は、平幕下位ながら二桁の10勝5敗と健闘するが、三賞には届かなかった。 十両で幾度か幕内に届きそうな好成績を挙げてもなかなか入幕できず、 デビュー後一気の出世で一躍スターダムに躍り出たい野望を砕かれ波に乗れないままマ…

後世に伝え残したい記憶〜大相撲、豊山広光

『師匠(元大関・豊山)の記録を破りたい』 を口癖であった入門当初の長浜ではあるが、 十両2場所目に11勝4敗と十両優勝を飾る。 優勝という点では師匠に並んだ訳であるが、しかし、元大関・豊山は十両2場所目には全勝優勝で翌場所新入幕。 新入幕12勝3敗で…

後世に伝え残したい記憶〜大相撲、豊山広光

学生相撲の名門・東農大時代、後に大相撲で横綱にまで昇進する輪島博(のち輪島大士)とライバルだった長濱広光(長浜広光)が角界に入門、幕下付け出しでデビューしたのは、昭和45年春場所のことであった。 長浜の入門当初は、精悍な顔立ちと豪放磊落のイメージ…

後世に伝え残したい記憶〜プロ野球、江夏豊

南海時代、野村監督に説得されてリリーフ投手に転向した江夏豊は、やがて広島東洋カープ〜日本ハムファイターズ〜西武ライオンズと移籍する。 かつて先発完投投手として、奪三振記録など新記録を樹立したこの投手は、 救援投手としても数々の輝かしい記録と…

後世に伝え残したい記憶〜プロ野球、江夏豊

野村克也選手兼任監督率いる、南海ホークスへ移籍した頃の江夏豊投手は、先発ではなかなか結果を残せないでいた。 野村監督は当時、投手分業制の先駆け的チーム作りをすでに行っていた監督である。 精密なコントロールと卓越した投球術を持つ江夏投手は、短…

後世に伝え残したい記憶〜プロ野球、江夏豊

入団1年目、高卒ルーキーは順調に白星を重ねていたが、 当時の阪神は打線が弱く、江夏豊は好投しながらも味方の援護に恵まれないことが、特に後半多く、結局12勝13敗と負け越してしまう。 前半の活躍から新人王の最右翼と目されながら、それも武上四郎に逆…

後世に伝え残したい記憶〜プロ野球、江夏豊投手

稲尾和久、杉浦忠、ジョー・スタンカなどについてはまだ書き足りないが、稿を改めて――とさせて頂く。 優勝請負人・江夏豊。 優勝請負人と言われたのは、江夏豊投手の現役後半のことであるが、奪三振シーズン記録を作った快速球投手、阪神などで活躍したこの…

後世に伝え残したい記憶〜プロ野球、南海ホークス・ジョー・スタンカ

シリーズは南海先勝のあと阪神が連勝し、第4戦の南海の勝利で2勝2敗のタイに持ち込んでから第5戦、阪神が勝ち先に王手をかけるという展開となった。 阪神3勝2敗で迎えた第6戦。 南海の先発はシーズンもエースとしてチームを牽引し、第1戦でも完封勝…

後世に伝え残したい記憶〜プロ野球、南海ホークス・ジョー・スタンカ

昭和39年(1964年)、プロ野球・日本選手権シリーズ。 この年は戦後日本の一大イベント、東京五輪の行われた年であり、全国民の関心も五輪に集まっていたのだが、プロ野球も五輪開会式前に日程を終了するため開幕を例年より早め、熱い戦いが行われた。 パシフ…

後世に伝え残したい記憶〜大相撲、大関・豊山勝男

協会の一員として後進の指導にあたることとなった元大関・豊山改め錦島親方は、時津風部屋の部屋付き親方となった。 時津風部屋は、かの大横綱・双葉山が築いた名門部屋である。 双葉山師匠時代には、横綱・大関始め多くの関取を輩出している。 先輩親方には…

後世に伝え残したい記憶〜大相撲、大関・豊山勝男

大きな期待を寄せられ万雷の拍手の中、初土俵以来所用12場所、新入幕以来所用7場所で大関に昇進した大器・豊山であるが、大関になってからは期待を裏切り続けた。 準優勝も多かった。 13勝や12勝という好成績も含め、場所終盤まで優勝争いに名を連ねたこと…

後世に伝え残したい記憶〜大相撲、元大関・豊山勝男

入幕すると同時に、豊山の四股名を名乗ることにり、この名は以前にも名乗った力士がいたけれどしかし、以降この四股名は時津風部屋の伝統四股名・出世名となって行く。 新入幕・敢闘賞のあと初の上位挑戦となった場所も勝ち越し。 小結まで負け越し知らずで…

後世に伝え残したい記憶〜大相撲、大関・豊山勝男

大相撲、元大関・豊山勝男。 現在ではさほど珍しくもないが、当時異色の学生相撲出身。 中卒出身者が大多数の中にあって、学生横綱の金看板をひっさげ角界入り。 破格の幕下十枚目格付けだしという位置でのデビューとなった。 期待は大きく、長身で懐が深く…

後世に伝え残したい記憶〜読売ジャイアンツ・藤田元司

プロ野球は、1リーグ時代から2リーグ制初期にかけて、現在とは違う超のつくほどの素晴らしい成績を残した選手が多い。 もちろん時代背景が違い、いろいろな条件も違うので全てを同一視することもできないとは以前にも書いたが、それにしても超人が多い。 …