後世に伝え残したい記憶〜大相撲、元大関・豊山勝男

入幕すると同時に、豊山四股名を名乗ることにり、この名は以前にも名乗った力士がいたけれどしかし、以降この四股名時津風部屋の伝統四股名・出世名となって行く。


新入幕・敢闘賞のあと初の上位挑戦となった場所も勝ち越し。


小結まで負け越し知らずで、順調にスピード出世で番付を上げることになる。


入幕5場所目、前頭2枚目の地位にあって12勝で殊勲・敢闘両賞を獲得すると、大器はますます飛躍する。


翌場所関脇で12勝、そして13勝ともに殊勲・敢闘両賞を獲得。


新入幕から所用7場所で期待通り大関に昇進するころは、時の第一人者・大鵬と並び称され『鵬豊時代』の到来か――とまで言われるようになった。


大関昇進前3場所は12勝12勝13勝と抜群の成績で、3場所とも殊勲・敢闘両賞。


既述のように、長身で懐が深く強烈な上突っ張りと四つになってからの寄り、吊りそして上手投げ。


がっぷり四つになれば、幕内最強で美男力士、期待はますます高まった。