後世に伝え残したい記憶〜プロ野球、ヤクルトスワローズ黄金時代への

古田敦也捕手の投手リードも良かったのだろうが、この野村克也監督時代のヤクルトスワローズ投手陣は試合を壊すほど大崩れしたことが、かなり少なかった。


平成の時代にもなればすでに、昭和20〜30年代のような投高打低の時代ではない。


ごく一部の特定の大エース一人・二人だけで長いシーズンを乗りきれる時代ではすでになくなっている。


野村体制の下では常に、最低6人以上の先発ローテーション投手と絶対的抑え投手、さらにその最後の抑え投手に繋ぐまでの中継ぎ投手が充実していた。


そういうチーム作りを、野村克也監督が行ったのである。


だから長期的にも、チームの大崩れが続くこともなかった。


結果、優勝を逃したにしても常には安定した戦い方をしていた。