後世に伝え残したい記憶〜プロ野球

巨人の9連覇が始まる昭和40年
――まだこの頃は、9年も続けて同一チームが連覇を重ねることになるとは誰も思わない時代であったが――
前年日本一に輝いている日本シリーズの対戦相手の南海ホークス鶴岡一人監督は、またしても巨人に破れ連覇がなくなったことにより、20年の南海ホークスの監督生活から、他チームへ移るつもりであったが、蔭山和夫新監督の問題から一転、続投となった。


巨人は既にON(長嶋茂雄王貞治)砲の時代が全盛期に差し掛かり万全、南海ホークス野村克也こそ不動の四番で君臨していたけれど、投手陣は杉浦忠が既に全盛期ではなく、昭和41年のエースは渡辺泰輔であった。