この野村克也監督が南海ホークス時代に指揮を執ることになった時のチームは、前年最下位であった。
23年にも及んだ鶴岡一人長期政権時代の南海ホークスは常勝球団で、球史に残る黄金時代を築いたけれど、鶴岡一人監督が退任したあとチーム力が一気に低下、優勝争いにも遠いチームとなってしまっていた。
それを野村克也選手兼任監督が、ヘッドコーチにドン・ブレイザーを迎え立て直した。
守備の要・捕手は野村克也選手兼任監督が自ら務め、四番・捕手としてチームを牽引した。
野村克也選手兼任監督時代の初期の二遊間は、セカンド桜井輝秀・ショート佐野嘉幸。
中堅手は、広瀬叔功から島野育夫というセンターラインであった。