後世に伝え残したい記憶〜プロ野球、ヤクルトスワローズ黄金時代への

この時代になると、特定の一チームが何年間も日本一を独占することはなくなっている。


すでにドラフト制度が深く浸透して各球団の戦力が均等化されている上、FA制や逆指名・海外の球団へも進出する選手も増え、長期間不動の戦力を維持することも難しくなっている。


かつて読売ジャイアンツ(巨人)だけが数年にも渡り日本一を独占し続けたような時代はもうない。


野村克也監督時代のヤクルトスワローズにも連続日本一を狙えるチャンスはあったが、隔年優勝にとどまってしまった。


広沢克己のFA移籍も大きな戦力ダウンではあったけれど、連続日本一の可能性も大きかっただけに惜しいといえば惜しいとも言える。


しかしそんな中、九年間で4度優勝、3度の日本一はこの時代の球界を引っ張ったチームとして、安定した戦い方だったと言えよう。


ヤクルトスワローズ球団史上、最も充実していた時期だった。